IT×LIFE

web系お勉強ノート+映画読書記録+お勉強記録(放送大学)+ITコミュニティ管理(リンクへ!)

【傍聴券裁判傍聴】AI技術を使ったディープフェイクポルノ

今日は本当は池袋暴走事件の傍聴をしたかったのですが、外れてしまいました。

でも、もう一つの傍聴券裁判の方は当選したので記録として書きます。

事件名:名誉毀損,著作権法違反 令和2年特(わ)第2564号
内容は、AVの女優の顔に、人気タレントの顔に当てた。
AI技術を使って表情も変化させ、さも人気タレント本人が出演しているかの様に作成した。

という分かりやすい内容ではあったものの、検察官の質問が無ければ私もこの事件の問題について完全に理解できなかったと思う。(検察官の質問って鋭い)
"「フェイク」という文言をタイトルに付けたとしても、ダウンロードして誰かがどこかに転載すれば、それを見た人は人気タレント本人が出演していると思いますよね?
そういう事になる事はすぐに想像できますよね?"

という質問をしていて、、、ちょっとそこまで私は想像できなかったと、自分の想像力の無さを反省してしまった。

名誉毀損については、清楚系人気タレントのイメージダウンにより本人と、そのファンの気持ちを傷つけた。
著作権法違反については、AV会社はその作品の出演する女優の個性も作品の一部分になっているため、作品自体を否定されてしまって監督などの気持ちを傷つけた。

ふむ、ふむ、、、内容は理解できた。でも、何でこんなことしちゃったのでしょうか。
聞いた内容をまとめるとこんな感じ。

・被告人は大学生で奨学金を受けていた。
・単位が足りなくて留年確定になってしまった。そうなると奨学金が受け取れなくなる。←何で単位足りなくなったんだろう。誰も突っ込まなかったが。
アルバイトをしていたが、ディープフェイク動画を作った方が儲かると思った。
・月3〜5万くらいの収入が動画作成によって入れば生活できると考えていたが、思ったよりも儲かって月10万程の収入があった。
・親は仕送りしていなかった。農業で余裕がなかった。(情状証人で父親が証言)
・親の余裕が無いことを知っていたから、本人は親に相談できなかった。
・ディープフェイクを簡単に作れるソフトがあったので作れた。より質を良く(精巧に)作れば儲かると思って、ぼやけてしまった所(輪郭とか)を修正させたりした。

、、、そういう器用さがあれば、他のところに活かせたのに。

そもそも、ディープフェイクを作成するソフトを普通に入手できる事自体がダメだと思った。
ディープフェイクに限らず、アイコラとか、パロディの作品(漫画とかも)もこの裁判の問題と同じだし、作成している人たちは「これは罪だ」という認識ってないのかも知れない。

この被告人の言葉を聞いても、何となく「これは悪い事でした。ごめんなさい。」という気持ちが伝わって来なかったんですよね。何でだろう。
「傷ついた人の気持ちが言われないと分からなかった。もし傷つけていたのなら、それが犯罪という認識はなかったのですが、犯罪であるのならその通りです。」という風に聞こえました。

もしかしたら、被告人は自分の意見を伝える事が苦手だったのかも知れなくて、本当は深く反省しているのかも知れないですが。

一点だけすごく気になった発言があった。
「僕はエンジニアさんではないのでパソコンに詳しくありません。本格的な動画が作れないので、クリックで簡単に動画を作れるソフトを使っていた」という内容の事を言っていたが、
私の感覚的に、自分で会員制のサイトを作って動画も上げられて、課金させる事はできるのに、"パソコンに詳しくありません"という事はないんじゃないかな、
と、矛盾を感じました。
ちょっとモヤモヤしましたが、技術はクリーンに使うべきで自分も気をつけようと思える裁判でした。